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読書3

大藪春彦さんの『戦士の挽歌(バラード)』を読了!

Photo_17 製薬会社のプロパー(病院などに薬品を売り込む営業マン)である男が医者達に食わせ飲ませ、女をあてがい、裏金を握らせ、と手段を選ばず薬品を売り込み、自らも大金をせしめていたのだが…ハードボイルドなお話








主人公の石川克也は190cmの長身で鍛え上げられた肉体、そして端正なマスクを日頃は安っぽいスーツに身を包み、度の入っていない、わざと軽薄な印象を与える茄子型の眼鏡をかけて、腰をかがめて愛想笑いに揉み手して医師等に男芸者よろしく正に身を粉にして営業して回る。

その裏では調子よく会社と医者達をだまして自分も大金を掠め取り、休日には体を鍛えたりプロ並みの銃やハンティング、車やバイクの腕を磨いて、いつの日か海外へ移住し悠々自適の日々を送る事を目指している。

が、あることがきっかけでプッツン切れた石川は野獣と化し、悪徳医師などを襲い殺害して不正に肥やした大金を強奪!

読み始めは、はっきり言って読みにくかった。

ガンマニアでもカーマニアでも、ましてや医療関係者でもない僕にとって、あまりに描写が細かすぎるから。

『24』のおかげで”M-16”とかの銃の名前には馴染みがあったが、「そこまで細かく書かなくても」と思ってしまった。

けれど、特に後半になるにつれ武器名や薬品名は無論、描写の細やかさが加速度を増すストーリーを支えていて、ワクワクしながら一気に読んだ♪

舞台が昭和53年前後で、現代ではないものや言われなくなったものも多いし、ましてや都会のど真ん中でロケットランチャーをぶっ放す様はありえねーのだが、男臭くて痛快♪

強いて言えば、ラストだけはちょっと不満。

あまりにもあっけなく、どんでん返しも”誰かと、どうなった”もないので、少々物足りなかった。

ところで、この物語の主人公・石川は完全なダークヒーローなのだが、憧れてしまう自分がいる(^_^;)

同じように心に潜む狂気と壮大な野望を持った、大藪春彦さん原作の『蘇る金狼』の朝倉哲也、『野獣死すべし』の伊達邦彦が重なり、そしてそれらを演じた優作さんを感じてしまうからだろうか…。

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