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眠たい奴ら

だいぶ前に買ってあったのだが、なかなか読んでなかった

『眠たい奴ら』




『新宿鮫』シリーズでお馴染みの作家・大沢在昌のハードボイルド小説だ。

関東の大きな組に属している経済ヤクザ・高見。

その切れる頭脳で「カミソリ」の異名を持ち、100億を超える利益を組にもたらしてきた高見だが”ヘタ”をうってしまい、30億の借金を背負う羽目になっていた。

そんな高見は自宅で謹慎(自粛?)生活を送っていたある日、身内の組の武闘派に命を狙われてしまう。

これには沈着冷静な男も「ブチッ」とキレてしまった。

高見は暫く身を隠して【リフレッシュ休暇】を取ろうと、弟分のヤクザに金と拳銃を準備させた。

そして、かつて自分が面倒をみてやった男が経営する宿がある、とある温泉街へ向かうことにするのだが、そこでは新興宗教、観光組合、そしてヤクザに役人がそれぞれの思惑で動き・絡みあい、町全体の将来を左右するような事態が起こっていた…。

イケメンでチョイ悪オヤジ風のインテリヤクザと下駄のような顔をした関西の刑事という容姿も無論、仕事も対照的だがどちらも組織からハミ出した、”らしくない”という点ではある意味似たもの同士な二人が、ひょんなことで共闘する。テンポのいいストーリー構成に加え所々にユーモアもあり、一気に読んだ。

クールなはずの高見が女に一目惚れしたばっかりに【どつぼ】にはまるとこなどは笑える。

ラストのどんでん返しや予定調和的な所もあったりと、納得いかない部分もあるが、全体的には好きな作品だ。

できれば、(高見が苦労はするだろうが)約束を果たす所まで描いててもらえれば、と思ってしまったけどね(笑)

それやると駄作になるんだろーな(^_^;)

ps.ちなみに「眠たい」とは関西弁で、【とぼける・ふざける】とかの意味らしい。




眠たい奴ら (角川文庫) Book 眠たい奴ら (角川文庫)

著者:大沢 在昌
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