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告発のとき

2007年の映画『告発のとき』を観た。

主演:トミー・リー・ジョーンズ

退役軍人で元憲兵・軍曹のハンク(トミー・リー・ジョーンズ)は、ある日の夜、息子でイラク戦争に出兵している次男のマイク(ジョナサン・タッカー)からの電話を受ける。

「父さん、僕をここから連れ出して!」

よく聴き取れない電話の向こうでの息子の言葉。

暫くして、その電話が気になっていたハンクのもとに軍の方から連絡が入り、マイクの所属している分隊がアメリカに帰還していること、そしてマイクだけが無許可離隊(AWOL)していることを知る。

規律正しいハンクは自分が育てた息子が、そして自分が”よく知る”息子が「AWOLなどする訳がない!何かの事故に巻き込まれたのでは!?」と思い、車を走らせ軍の基地やその周辺を調査することに。

基地を訪れたハンクはマイクの同僚や憲兵隊のカークランダー中尉(ジェイソン・パトリック)と会い、彼らがマイクのことを【ドク】と呼んでいる事を不思議に思いつつ、息子の部屋を見せてもらう。

そしてそこで、引き出しに入っていた携帯電話を見つけ、何かの手がかりになるのでは?と、そっとポケットに入れた。

憲兵隊の説明では納得いかないハンクは地元警察にも赴き捜査を依頼するのだが、エミリー捜査官(シャーリーズ・セロン)には軍の管轄だからと相手にしてもらえない。

そんな折、目を覆うばかりの焼死体が見つかった…。

本作は2003年に起きた実話に基づいている。

とにかく贅沢なキャスティング、とまず書かねばならない(”まず”でもない?(笑))

いまや日本では”宇宙人”で認識されているトミー・リー・ジョーンズ、そして妻のジョアンを演じるスーザン・サランドン(この人だって出番は少ない)はまだいい。

現代のハリウッドを代表する美女でオスカー女優のシャーリーズ・セロンが、重要ではあるが出番もそう多くない女性捜査官なんだから…。

おまけに、化粧っ気のほとんどなくて服装もいたって地味。(ストーリーが進むにつれ、臆することなく自分で捜査していく姿を表すように、メイクが華やかになってはいくが。)

それに、『スピード2』で主演までしたジェイソン・パトリックまでも、端役。

まぁ、それぞれに素晴らしい演技を披露してくれているけどね。

それはそうと、内容は…。

ブッシュ政権の”負の遺産”ともいわれるイラク戦争を違った視点から捉えた作品。

イラクからの帰還兵の多くが悩んでいるとされるPTSD(心的外傷後ストレス障害)が重要なキーとなっている。

純粋な青年もすっかり変わってしまう可能性は大いにある、戦争という異常な空間。

原題は『In The Valley of Elah』

”エラの谷”とは、ダビデが巨人ゴリアテに戦いを挑む物語の決戦の場。

戦場という”巨人”に挑ませたのは国なのか、自身も元軍人で父であるハンクなのか。

ラスト間際、マイクの同僚で一緒に帰還していた兵士がハンクに「イラクにいた時は帰国することばかりを夢見ていたはずなのに、こうして帰還してみると今は無性にイラクに戻りたいんだ…。」と言う台詞が、胸にズドンとくる。

そして誰を責めればいいのか悩み、もしかしたら自責の念にかられているハンクが、近所の学校に逆さまに掲げる星条旗が悲しみを誘う…。

さすがは脚本を担当した『ミリオンダラー・ベイビー』、『クラッシュ』で2年連続のアカデミー作品賞を受賞した監督・ポール・ハギス

すごいです。


ps.ちなみにポール・ハギスは『父親たちの星条旗』、『007 カジノ・ロワイヤル』、『007 慰めの報酬』、そして公開が待たれる『ターミネーター4』の脚本も担当している、今もっとも注目されている脚本家・映画監督の一人だ。

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