« でこんの花見 | トップページ | おくやみ »

危険な年

メルギブの作品は大体は観てると思ってたけど…まだまだ甘いのぅ。

Images_2


『危険な年』






1983年のオーストラリア映画。

監督:ピーター・ウィアー

主演:メル・ギブソン

1965年のジャワ(インドネシア)。

独立宣言から20年も経つのに、いっこうに国民の暮らしは良くならないばかりか、街には飢えや病気に苦しむ子供達や売春婦で溢れていた。

スカルノ政権による独裁政治に対抗する組織PKI(共産党)が力を持ち、一触即発の状況にあった頃、オーストラリアABS局のガイ・ハミルトン(メル・ギブソン)が特派員としてジャカルタに赴任してきた。

ハミルトンは、ワシントン・ポスト紙やヘラルド紙の記者らと出会う中、ビリー・クワン(リンダ・ハント)というフリーのカメラマンと知り合い、意気投合する。

ビリーは中国人とオーストラリア人のハーフで、生まれながらの小人だった。

スカルノを尊敬し、今の状況が良くなると信じているビリー。

ハミルトンに特ダネを取らせることで、国の安定を図ろうとしていた。

そして、かつて告白した相手、イギリス大使館のジル(シガニー・ウィーバー)とハミルトンを引き合わせ、自身はできなかった恋の成就をさせようとも。

それはまるで、インドネシアに伝わる伝統芸能・ワヤン(影絵による芝居)を操るかのように。

しかし、ある者は恋のために、ある者はスクープを伝えるというジャーナリストとしての野心のために、ビリーの意のままに”演技”しなくなり、結果的に国内情勢は緊迫した状態に突入していくのだった…。

正直、当時のインドネシア状勢を知らないとなかなか入っていけない、難しい所も多々あった

独裁者スカルノ(そう、あのデビ夫人の、ね)とPKIの争い。

独裁政治から国軍と共産党による政権へ。

それをもっと掘り下げ、かつ文化も少しはわかってないといけないなぁ、と痛感した。

それにしても、ビリーを演じたリンダ・ハント

名前の通り、もちろん女優。

素晴らしい演技で、主役のメルや、まだまだ若く女性っぽい(って、女性だけどね)シガニーを完全に食っている。

ラスト近くの「どこへ自分は進めばいいのだ」と思い悩み、ある行動に至たる姿は圧巻。

アカデミー助演女優賞の受賞も納得だ

それだけに、ちいと説明不足な、陳腐な仕上げになってしまった感のあるハミルトンとジルの関係は…

とはいえ、観応えがあり、考えさせられる作品ではある

|

« でこんの花見 | トップページ | おくやみ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 危険な年:

« でこんの花見 | トップページ | おくやみ »