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連続殺人鬼カエル男

連続殺人鬼カエル男

本のおかしなタイトルと可愛らしい表紙に、つい買ってしまった。

中山七里『連続殺人鬼カエル男』

新聞配達をする青年が、やたらとデカイ割には購読世帯が極端に少ない大型マンションの13階の外階段にぶら下がる、蓑虫のような物体を発見した。

興味本位で恐る恐る見に行くと、それはビニールシートに包まれ、階段の庇のフックに口から引っ掛けられた女性の全裸の死体だった

外れたシートには、子供が書いたような稚拙な文章が書かれた紙片が貼られていた。

きょう、かえるをつかまえたよ。

はこのなかにいれていろいろあそ

んだけど、だんだんあきてきた。

おもいついた。みのむしのかっこ

うにしてみよう。くちからはりを

つけてたかいたかいところにつる

してみよう。

被害者は事務機器販売の会社に勤める二十代の女性だった。

ベテラン刑事・渡瀬が班長を務める埼玉県警捜査一課で捜査が始まったが、一向に手掛かりが得られない。

若手刑事・古手川をはじめ、捜査員が苛立ちを覚える中、廃車工場で第2の遺体が発見された。

今度の被害者は元・中学の校長で人望も厚く、先の女性との接点は全くなかった。

無差別で猟奇的な犯行に警察は、精神障害を持った者の犯行とみて捜査を進め、マスコミはおおよそ理性の窺いしれない、あの犯行声明文から犯人にこんな名前をつけた。

<カエル男>

そんな中、第3の殺人事件が発生してしまう―。

いままで何冊かの推理小説を読んできたが、こんなに重い気分になったのは湊かなえ『告白』以来だった。

そしてそれは『告白』とは比べ物にならないほど…。

後半に差し掛かり、

「いや、まさか

「そうであって欲しくない。」

と思ってた人物が最重要人物に浮上してくるのだが、そこからまさかの

そして、まさかまさかの

とんでもない結末。

今の俺には結果的にピッタリくる作品だった訳だが、唯一の救いは主人公とも言うべき古手川刑事がいろんな意味で”崩壊”しなかったことだけだろう…。

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